鹿児島建設新聞

中央テクノ 上山秀満

Profile

鹿児島工業高校土木科卒。日本鉄道建設公団に就職するが5年ほどで退社し、郷里にUターン。家業の仕事を手伝いながら鹿児島測量専門学校(夜間)を卒業。技術課長、専務取締役を経て昭和51年から代表取締役。県測量設計コンサルタント協同組合の理事などを14年に渡って務める。子ども3人は独立。妻・久美子さんと2人暮らし。孫は8人。趣味はゴルフ。好きな言葉は不言実行。鹿児島市出身の71歳。

「コンサル業の使命は、信頼できる成果物を積み上げ、安全で住みやすい地域社会を支えること。社会インフラ整備の核になる仕事だから、そこには信頼される確かな調査・検査・点検等の技術が求められる。地道な仕事だが、社会を支えるという充実感、達成感はある」と、強調する。穏やかな語り口ながら長年実績を積み上げてきた顔からは自信が満ち溢れる。

ドローン導入の空撮事業

同社は1969(昭和44)年に父親の秀雄さんが設立した。「型にはまった仕事はどうも性に合わない」と、同僚と同時期に鹿児島市の職員を退社。土地家屋調査士の資格を持っていたことから一緒に立ち上げたのが始まり。最初は土地の登記業務などが中心で、まだ当時開発のハシリだった上野城団地などの設計に携わった。鹿児島実業高校土木科卒業で、後に水道工事会社などの経営にも携わった。掲げていたのは、温かみのあふれる家庭的なアットホームな会社。人生訓は「仕事にも人にも誠実であれ」がモットーで「とにかく社員にやさしかった」と、今も在りし日の父を偲ぶ。

秀満社長は、昭和45年に郷里にUターン、土地家屋調査士の試験に一発合格したことが家業のコンサルタント会社を手伝う契機となった。秀雄さんが昭和51年に60歳で死去、その後を継いで2代目として会社経営の運営に当たってきた。「父の死が一つの転機となった。一生懸命にやればやるほど地道で根気のいる仕事。日々コツコツ積み上げる意識が必要」と、経営を引き継いだ覚悟を語る。

建設コンサルタント会社は、社員の資格保有状況で格付けが評価されることから、資格取得、技術研鑽には特に力を入れる。会社の規模・レベルについては「県内では中堅クラスかな?。社員の資格取得については受験費、交通費、研修の受講費などを負担、合格褒賞金のほか資格手当などを手厚くする半面、就業規則も厳しくして、誇りを持ってしっかり働ける環境を整えている」と、待遇面のきめ細かな改善には気を配る。さらに年代別のバランスを考えて、部署ごとの配置を効率よく行い、社員のチームワークを大切にする。

ネットが発達した現在でも社員、社内の融和、コミュニケーションを大事に飲ん方などで気持ちを通わせる経営を大事にする。特に学校、会社のОBとの付き合い、連携を綿密に図り、人脈を構築する伝統を重んじる。ちなみに同社の有資格者は、難関と言われる多数の技術士をはじめ、測量士、地質調査技士など延べ123人にのぼる。

「この仕事は、まず登録を取って役所の指名を受けることが重要。だから、資格者のレベルをいかにして高め、常に安定させるかが大きな課題であり、コンサルタント会社としての生命線」「特に難関とされる技術士を何人抱えているかも仕事を受注する際の大きな目安とされており、ランク制が採用されている現状から資格審査に有利な条件を整えるのも会社が生き残るための条件」「専門部門ごとに優秀な技術者を獲得するのも課題」浮上している課題について語る顔は真剣そのものだ。

また、新たに航空写真部門を開設、いち早くドローン導入の空撮事業を強化。国土交通省九州整備局小型無人ヘリ等による災害応急対策活動に関する基本協定を締結するなど実績を積み上げている。

測量

今、どの業界でも言われているのが人手不足への対応。募集をかけてもなかなか若手の人材が集まらないのが悩みで、核になる人材育成が課題。「建設コンサルタント業界は独立性が高く、人材の流動性に加え、企業間の格差もあり競争力、実力がないと生き残れない」という特殊性もあり、なかなか魅力を発信しづらい環境にある。そのため入札資格の評価点については特に注視、2年に1回の資格審査を重要視している。「かねてから技術力、資格力をきっちり磨きながら実力を蓄え、日々の精進研鑽、レベルアップが求められる」。経営トップとして42人を引っ張るリーダーは、業界の課題に話が及ぶと、声を強くして熱く語る。

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