(有)竹内建設
代表取締役
竹内 利彦 氏
TAKEUCHI TOSHIHIKO
竹内 利彦 氏
PROFILE
 れいめい高校建築科を中退、潜水士を経て京都の外装工事会社に2年間勤務後、家業の建築会社を継ぐため帰郷。工務店だった会社を大きくするため土木、とび・土工、管工事、舗装など業種を拡大。趣味はサッカーと1年ほど前から始めたカメラ。望遠レンズを揃え、DVD動画作成などに夢中で、サッカー少年の息子をカメラで追いかける日々。家族は、夫人と子ども2人の4人暮らし。薩摩川内市出身の43歳。会社所在地は同市田崎町780−1。
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歴史・文化を後世に継承する担い手に

ボランティアやイベントにも積極参加 課題は人材確保と仕事の質アップ

九州新幹線全線開業記念ステージ 歴史と伝統のある街に生まれ住んでいるのだから、仕事やボランティア活動、イベントなどを通じてふるさとや文化を後世に継承、地域を活性化させたい―と、仕事とまちづくりの両面で活躍している二代目。「仕事の効率化、働くスタッフの質のアップなど総合的にレベルをもっと上げて、さらに地域、社会に貢献出来る企業に成長したい」と、課題となっている若手の人材育成・確保、安心して働ける環境整備に情熱を燃やしている。
 同社は、会長の父・利八さん(69歳)が昭和60年に地場工務店として創業した。最初は建築が中心だったが、10年前から利彦さんも経営に参画、土木、舗装、とび・土工、解体など業種を拡大、経営基盤となる基礎を築いてきた。
 利彦さんが二代目社長に就任して3年目。経営理念は、地域の事業者として信頼に応え、事業の健全な成長を図り、その成果を地域社会、従業員に広く還元し、社会的責任を積極的に果たしていくことを信条としている。「経営の安定基盤は、社員の技術と資質。資質には人柄も含まれるが、全体的に総合力をレベルアップすることが重要」と強調する。
 仕事上で問題が発生したら、迅速に原因究明を行い、迅速に解決のポイント、方向性を導き出し、総合力で前進することをモットーにしている。

竹内 利彦 代表取締役 同社が大きく成長することになったきっかけは、公共工事の入札が指名競争入札制度から一般競争入札制度へ変更されたこと。「時代の流れをしっかり読み、その潮流に乗ること。乗り遅れてはならない」と、この時点で公共工事に積極的に参入、受注量を増やし、経営基盤の強化を図った。その準備段階として公共工事が増え始めた頃から社員の資格取得にも力を入れ、現場監督、技術系社員のスキルアップに全社一丸となって取り組んだことが功を奏した。自らも資格取得には熱心で、一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士、一級建設機械施工管理技士、管、舗装、給水、解体工事など30を超える。
 受注量が増えるに従って、現場や作業員、工事車両も増え、年間にすると多いときで10現場、少ないときでも4現場を抱えるなど忙しさも増している。安全と工期厳守が求められる公共工事。「工夫をしながら効率よく良い仕事を。そのためには段取りよく、原価を考えて動くことが必要になる。工事の質も求められるが、社員の質を上げるのも課題」と竹内社長。
 ちなみに平成26年度の完工高は2億5000万円強。県の格付けは土木D、建築D、舗装Cクラス。これから格付けのランクアップを目指している。
 4月には会社に隣接する倉庫を改装して、快適な休憩ができる冷暖房完備の事務所が完成した。13・2平方メートルのこじんまりとした広さだが若手の社員が上司のアドバイスを受けながら1ヵ月かけて仕上げた。若者の確保・人材育成を課題に掲げる同社にとって、「まさに生きた勉強の機会に。先輩の職人技、仕事の速さなどを知るうえで若手の刺激になり、コミュニケーションも深まった。これを機に社内の労働環境改善にも力を入れたい」と、竹内社長。
 今後の事業展開については「早い段階でランクも上げて工事受注を増やしてふるさとを元気にできる企業を目指したい」と、二代目は安定持続の経営に力を入れる。

清掃作業風景 仕事以外では、日本最古の御陵で有名な可愛山陵の清掃作業を長年続けており、九州新幹線全線開業記念ステージ「よみがえる薩摩川内伝説・音ものがたり」のイベント開催の仕掛け人を務めるなど、歴史と伝統のある街を活気づけたい―と、リーダーシップを発揮している。
 5年前の「薩摩川内伝説・音ものがたり」にはこれまでに約3000人が参加、歴史資産を音楽、映像、舞台で楽しむ新しい試みとして注目を集め、好評だった。
 「ふるさとの歴史と伝統を大切にして後世に継承するのも我々の使命。企業活動は勿論、清掃奉仕作業、各種イベントなどを通じて地域を活気づけたい。誇りのある街に生まれたのだから、なんらかの形で役立ちたい」と、ふるさと・薩摩川内市を思う気持ちは人一倍強い。小学校時代からサッカーを始め、今でも社会人チームに所属、ボールを追い続けている。日本サッカー協会の三級審判員の資格も所有、要請があれば引き受けている。