県畳工業組合 復元柔道畳を寄贈
フェリーとしま待合所に
県畳工業組合(安藤勝理事長)は12日、十島村に伝統的な柔道畳を寄贈した。トカラ列島発祥の七島藺(しちとうい)を使い縫い合わせたもの。鹿児島市のフェリーとしま旅客待合所で常時展示しており、椅子として座ることもできる。
寄贈した柔道畳は、約140年前に柔道の創始者である嘉納治五郎師範が七島藺に魅せられ使い始めたもの。講道館で見つかった資料に基づき、限りなく当時の材料を使いながら、組合員の技術を結集し手縫い作業で復元した。大きさは、展示用となっているため通常より若干小さく、縦1782㎜、横910㎜。
同日は、フェリーとしま旅客待合所で贈呈式があり、組合関係から組合員と宝島出身の親族が参加。安藤理事長(安藤タタミ商店)は「十島村ゆかりの畳をこのような形で寄贈できた。より一層多くの人に知ってもらいたい」と期待を込めた。