勝ち組へ脱皮するには?㊦
◎キーワードその3《人々の参画》
勝ち組へと変革する際に社員などを真剣に参画させるには、特に中小企業では、例えば終業後に一杯やりながら社長と仕事への熱き思いなどを語り合うというような昔ながらの「業務外(インフォーマル)でのコミュニケーション」が重要な要素となります。そこから待遇うんぬんはさておき、まずは「この会社が好き」「社長が大好き」だからこの会社でがんばろうという思いが沸き上がってきてこそ社員は真剣に変革と向かい合ってくれると考えます(いろんな手法はありますが、中小企業ではこれが一番!これしかない!と経験上からも痛感しております)。
その次は「業務内(フォーマル)での活動支援」です。人は本来①「他人から指示されたくない」②「他人に負けたくない」③「他人に認めてもらいたい」④「進歩したい」という欲求を持っています。トップはこれを仕事に活かせるようにしてあげるのです。そのために①自ら目標を創れる②競争をさせる③評価してあげる④進歩を支援してあげるといった仕組みを自社内に構築することが必要となります。なお、このインフォーマルでのコミュニケーションとフォーマルでのアシストは社員ばかりでなく協力業者をも含めてすすめていくことで、組織が一体化し変革が現実のものとなっていくのです。
これに関して、大事なことはこの2つを「トップ自身」が仕掛けていくことです。文字通り一番上のトップがするから一番成果が出るのです。
◎キーワードその4《システム運営》
システムは5W2Hで表されます。すなわち「何故、何を、誰が、いつ、どこで、いかにして、いくらで」ということをしっかり決めることです。これが明確になっていることで担当者が替わっても新しい担当者でも以前と同じことができることとなります。こういった5W2Hを業務ごとに具体的にマニュアル化・文書化しその通りに実施していくことが「ISO」の基本ともなっております。そしてこの5W2Hのルールにより決められた仕事をPLAN(計画)↓DO(実行)↓CHECK(確認)↓ACTION(改善)の順に進めていくこととなります。
また仕事には、通常の「今日の仕事」(今日処理しなければならないもの)と、今日する「明日のための仕事」(今後の仕事が更に良くなるようにするために行うもの)とがあり、トップは後者の重要性を社員に認識させる必要があります。そうしなければ何年経っても同じ仕事しかできない人間の集団になってしまいます。
◎キーワードその5《継続的改善》
ここまでで一通りの変革の仕組みはできるのですが、これが停滞してしまっては何の意味もありません。継続することと少しづつでも良いので改善されていくことを、最後に忘れないようにしなければなりません。
そこで事業活動の中に「自動的改善の仕組み」を組み込んでおく必要があります。その仕組みには①内部監査・顧客満足の調査・中間検査や最終検査・経営者の検証といった多方面からの客観的事実に基づくCHECK(確認)と②それにより抽出させた問題に対する是正処置(問題を解決する)と予防処置(今後そのような問題が起こらないような対処を行う)というACTION(継続的改善)とがあります。
これらが立ち消えにならないようにするには、トップの参加を仕組みの中に組み込み継続せざるを得ないようにしてしまうことが大事です。「継続できなければ、それはトップの責任でもある」ということにしてしまうのです。
継続させることの究極の目標は各個人が自ら改善に取り組むという「社風」を確立させることです。そうなれば、トップは何もしなくても社員が自らの意志で会社を良くしていき続ける「理想の会社」が誕生することとなるのです。

