山田君のコストダウン挑戦日記 (5) 【福島第一原発②】 山田は、目の覚めるような鮮やかなブル■に心を奪われたが、このブル■は死の光である。 全身を覆う防護服と全面マスクという格好で、山田は作業を見守■ていたのだが、これも気休めに 過ぎないことはよく分か■ていた。 万が一、格納容器内の水位が下が■て燃料棒がむき出しにな■たとしたら、その瞬間、山田たちは 致死量の放射線を浴びることになる。
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