続 コストダウンの山田君
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ある日、山田は現場の仮囲いを外から点検していた。 その時、「あら、山田さん」という声に振り向くと、そこに一人の女性が立■ていた。 見知らぬ顔に「どなたですか?」と山田が尋ねると、その女性は笑い声を上げ、「やだ■、私よ」 と言うではないか。でも山田には心当たりはなく、返答もできない。 そんな山田にじれたのか、女はマュチを取り出し、山田に突きつけた。 「うん?」と思■てそのマュチを見た山田は、それがあのスナュクであることに気がついた。 「すると、この女は?」山田は、隣に座■た女ではないかと 気がついたが、それでも女の顔は全く記憶に上が■てこない。 「女は化粧で化けるバケモノか…」 山田は、真■昼間の大通りで■オバケ■に会■たのである。

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