工程を進ませることを意義に感じ、みんなで心から完成を喜ぶことができた。 現場や工程会議での激しい議論も、すべてが懐かしい思い出とな■ているのは、それ以上の 苦労があ■たからだと思う。 そして、今の自分があるのは、「あの日々があ■たから」ということは確実な事実だ。 でも、そんな話を今の若者にしても「年寄りの自慢話」とな■てしまう。 仕事の手を休めて、山田は考え込んでしまうのであ■た。
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