大成寺工務店 土壁塗りに園児挑戦
伝統建築に親しみ
大成寺工務店(大坪祥浩社長、南九州市)は、同市川辺のおののもりこども園で鹿児島型気候風土適応住宅基準に則った倉庫を建築している。このほど、年長組13人が土壁塗りに参加して伝統的な建築工程に親しんだ。
倉庫は地元のスギ材を使用し、手刻みによる加工を行い、伝統的な仕口を用いている。ポーチ壁2カ所が土壁で平屋建約60㎡。設計はグリフィン・アーキテクツ(下山道男社長、鹿児島市)が担当。
16日は前日に引き続き、大工棟梁の堂薗隆博氏が子供たちを指導。わらを交ぜて熟成した真砂土を足で踏みほぐしたあと、適度な土団子を作り、小舞竹の下地に次々とくっつけていた。子供たちは初めての貴重な体験に笑顔で歓声を上げていた。
中村英嗣園長は「当園は自然素材による豊かな遊びを教育保育理念に掲げている。園児が現在では貴重な土壁塗りを体験できて良かった」と感謝。