プラスチックスペーサー試験(中央産業)
安全性、作業性が格段向上

中央産業(福岡県飯塚市)は、建築・土木現場で底面に設置するプラスチック製スペーサーを開発中で、このほど霧島市の薩摩鉄筋工業(中山太郎社長)の協力のもと、基礎鉄筋加重状況測定実施試験を行った。
中央産業は、コンクリートのひび割れを抑える高強度星型プラスチックスペーサー「プラ・スターG」の製造・販売メーカーとして、全国で実績を持つ。鉄筋コンクリート構造物を建設する際、型枠と鉄筋の間隔(かぶり)を保持するためにスペーサーが使用される。現在、土木・建築分野とも、ドーナツ型プラスチックスペーサーやコンクリート・モルタル製スペーサーなどが使われている。
試験は、鉄筋格子の中央にロードセルをセットし、残りにスペーサーを配置。その上に鉄筋の束を載せていき、強度やへこみ具合などをチェック。約2.2tの荷重に絶え得る強度を確認した。