山田君のコストダウン挑戦日記
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汲み出す排水ポンプの性能のチェックなどの検討をしてもらい、協議を重ねた。 その結果に、一同は震撼した。大雨が降り出してから、早ければ5時間、遅くとも12時間で地下室は 水没するという結果だった。山田は、さらに設備技術者に聞いた。「完全水没状態でも排水ポンプは 動くか?」。彼は答えた。「電気さえ供給されれば動くと思いますが、現在の設計では長時間はムリかも しれません。そんな場面を想定していませんから」。 山田はうなづいて、今度は電気技術者に聞いた。 「水没状態でも電源供給はできるか?」。彼は「う~ん。 この設計ではムリですね。電線や器具を完全防水仕様に 変える必要がありますね」と答えた。

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