(株)山一建設
社 長
山口 一義 氏
YAMAGUCHI KAZUYOSHI
山口 一義
PROFILE
 加治木工業高校土木科、熊本工業大学土木工学科(現崇城大学)を卒業後、会社勤務を経て地元に帰郷。昭和61年3月に山一建設を個人創業、今年節目の30年を迎えた。家族は夫人と娘2人、息子2人の6人。子息の友輔さんが後継者として修業中。好きな言葉は「人生を生ききる」「積極一貫」。趣味は旅行とゴルフ。霧島市出身の56歳。本社は同市隼人町野久美田575−71。
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夢を形にして残す建設業に憧れる

人間的な経営がキーワード

物流施設の敷地造成 霧島地区を中心に幅広く建設業を営む山一建設を率いる。派手さはないが、実直な人柄が滲み出る。「インフラ整備を通して地域貢献を」という熱い思い、そして「夢を形にして半永久的に後世に残せる土木技術者の仕事」を選択した誇りと使命感が漂ってくる。変化の時代を見据え、業績向上へ業容拡大も視野に入れる。

 建設業を興すという思いは、加治木工業高校時代に一段と強くなった。それは、道路、橋梁、学校などの建設に携わることで夢を形にできるからだ。最初、漠然としていたものが専門知識を身につけることで「自分でもやれる」という自信と目標につながり、大学へ進み夢を実現させた。

 大学卒業後、北九州市の土木会社に就職、港湾、空港、道路、下水道などの現場で工事主任や監督などを経験、仕事を覚えた。勤務は4年だったが、目標を持っていたため短く感じた。言葉や習慣には苦労したが、同じ九州ということでそんなに違和感はなかった。鹿児島は焼酎だが、北九州はお酒が主流。「なかなか慣れなかった」と、苦笑い。

 27歳の時に帰郷して会社を設立。スコップ1本、一輪車1台から揃え、会社を立ち上げた。自分の名前から社名は山一建設に。当初、数人で立ち上げた会社も計画的に社員を増やし、現在25人体制。規模は、まだまだだが地元では中堅と呼ばれるまで成長した。営業強化で受注も順調。企業の質を上げるためにISО、ОHSASの取得にも会社を挙げていち早く取組むなど積極的。業績拡大イコール技術と、資格取得や社員の県外研修、講習参加にも意欲的。

 同社は総合建設業。土木、建築、舗装、造園、管工事、水道施設の6業種で、売上額から見た構成比は土木が約8割と大半を占め、他の業種が約2割。今期は大型公共工事、半官半民のネクスコの建設事業受注にも成功。これから公共施設の維持・補修が拡大することを見据えてメンテナンス事業を行う部署を立ち上げ、社員数も増やした。年間売上高も例年になく好調で7億円台が視野に入ってきた。

山口 一義 氏 市場については「関東・東北は、オリンピック需要、東日本大震災の復興もあり需要は拡大傾向だが地方は減っている。少子高齢化で今ひとつ活気がない。情報をしっかり掴み、測量機器のデジタル機器導入、空撮のドローンなど今後の需要を読みながら中・長期的な整備を進めたい」と、意欲を見せる。

 厳しさに立ち向かう方策の一つとして掲げるのが高齢化社会をにらんだ介護事業への参入。「新規分野として有望」と、将来を見据える。すべての業種に言えることは「人材育成を含めた人間的な経営がキーワード」と直言する。