南栄リース(株)
社 長
植田 英道 氏
UEDA HIDEMICHI
植田 英道 氏
PROFILE
 山口大学経済学科を卒業後、東京、大阪で3年半サラリーマン生活を送り南栄リースに入社、常務取締役を経て7年前から3代目社長に就任。夫人と子ども3人の5人家族。趣味はソフトボール。福岡県出身の51歳。本社は、日置市伊集院町下神殿1803。
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若手の職人育成が課題

安全第一に新製品普及に力

 安全で安心≠現場にお届けします‐が会社のモットー。リース依存度が増大、施工形態の変化、施工品質の確保など多様化するニーズに合わせ、機材の安定供給、管理コストの低減、現場作業の合理化・スピード化・作業員の命を守ることが求められるリース業界。
 「若手の育成、安全第一への取組み強化、新商品の普及拡大など課題は多い。これまで積み上げた基盤の上に社員一丸となって人間的な磨きを加え、そして安定を持続する」と抱負を語る言葉は力強い。

 創業のきっかけは、ビケ足場(くさび緊結式)の普及。全国的に普及が進む中で、鹿児島、宮崎には拠点がなく、昭和63年に故・本村計二会長が熊本県田浦町に南栄技研を設立したのが会社の前身。
 その後、鹿児島、宮崎、熊本、そして佐賀と九州各地に営業拠点を展開、仮設資材のリース、販売、施工を担っている。

足場施工現場 仮設足場は、塗装、建築、高所清掃、イベント設営、空調メンテナンス、小規模補修工事など、さまざまな現場で需要がある。建築工事現場には欠かせない。そのためには何よりも作業の安全が優先する。
 最近、注目を集めているのが枠組足場、くさび緊結式足場の両方の利点を生かし開発されたミレニューム足場。手摺先行工法に関するガイドラインに準拠した次世代足場。墜落防止の手摺と足場の鋼性を保つブレースが見事に合体、作業空間が広くなり、手摺位置から上の空間は遮るものがなく、作業効率が一段とアップ。安全性、機能性が高く、NETIS(国土交通省の新技術情報提供システム)にも登録されている。

 新商品は、全国のゼネコン、九州のゼネコン、そして地方と段階を経て普及する傾向があり、普及のスピードが遅い。「このため福岡でまず営業を掛けている。継続的にじっくり攻めて攻略したい。従来の足場にとって変わる商品」と期待を込める。
 住宅用足場のリース事業は、安全はもとより、いつでもどこでも十分な量を速やかに提供することが求められている。物流、ストックヤードの確保、メンテナンスを必要とし、長期的、安定的供給が課題だ。
 「市場は、まだ伸ばせる余裕はある。一人親方の多い業界で職人の高齢化も進む。まず現場を知ることから始まり、仕事の魅力、やりがいを教育して行けば夢の持てる業界。若手の職人の確保が最重要課題。計画的に高校生を採用、教育している。一人前に育てるのに3年はかかる」と中・長期的な視点で将来を見据える。

 社名の南栄は、日本の南、九州の南で栄える企業が由来。ビケ足場の普及を機に創業した同社。「社名には先代社長の歴史の一歩を開く固い意思を感じる。常に人間的なものを磨き、まじめに全社員が足並みを揃えて前に進む。あなたの近くのリース屋さん≠実践したい」と、現在も自ら営業に出かけることも多い。当面の目標としては「創業30年の節目に20億円の大台に乗せたい」と期待が膨らむ。
 安全教育にも力を入れており、徹底したマナー教育に加え、適正な資格取得、安全第一を経営の柱に掲げている。職人を教育できるトレーナーRSTの育成にも積極的で、安全を誓う意識も高い。
 安全で安心な部材、ニーズに応える営業、正確なCAD図面、安心の施工品質―が同社の掲げる4つの安心だ。社員数は152人、足場技術スタッフは122人。営業品目は、住宅用足場、中高層用足場、リース事業。