鹿児島建設新聞

永田重機土木 永田雄一

Profile

昭和61年に鹿児島工業高校土木科を卒業後、家業の永田重機土木に就職、役員を経て平成10年から現職。一級土木施工管理技士、アスベスト診断士など30以上の資格を取得。県建設業協会鹿児島支部理事、県産廃協会副会長など役職も多い。オールドカーや重機類のミニチュア収集、ウォーキング、旅行など趣味も多彩。家族は妻と子ども2人。同市吉野町出身の47歳。会社は、同市川上町2216−1。

父親の故・義雄氏が昭和42年に興した会社を受け継ぎ、平成 10年2代目社長に就任。「かごしまの未来と環境を考える企業へ」をキャッチフレーズに掲げ、社員一丸となって経営に取り組む。「いいと思ったことは即決で実践。Aランクに恥じない企業へ」をモットーにしている。

市場動向については「決してよくはないが需要を読み、伸びる分野を強化して質を高め、バランスを考えながら堅実に伸ばす。損益分岐点を注視、営業部隊の戦力を高めるなかで、常に市場が求めているもの、ニーズのあるものを追いかけたい」と、力が入る。今期の目標はエリア拡大と新規開拓。

土木、建設、産廃処理など幅広い総合建設業としてのメリットを生かして社員・会社・仕事の質の向上を図り、信頼される企業として基盤づくりを固める。

創業者の義雄氏は、植村組に勤務、重機導入初期のオペレーターとして活躍。退社後、そのノウハウを生かして現在の会社を立ち上げた。「体がセメント負けする体質で苦労したと聞いています。親父が創業した当時は景気もそこそこで、やっただけ利益の出る時代。それでも金払いの悪い客も少なくなく、子どもの頃おふくろに手を引かれて、集金に回った記憶もあります。ここまでやってこられたのも、おふくろの内助の功が絶大」と、昔を振り返る。

永田 雄一 氏

2代目社長に就任して日々実践していることがある。創業の遺志を大切にしながら、常に笑顔でプラス志向。「前向きに取り組むことが成功へのカギを握る。人生を振り返ると、自分には運もある。その運を味方につけて前進。社員から募った今年の目標も〝進む〟に決めた。意識改革を図りながら社員全員で前進」と、前向きだ。メリハリのある経営を持続、分野ごとに人事異動のできる体制を整えるのが当面の目標だ。

ネット時代に欠かせない情報収集、分析、活用にも意欲的だ。「スピード感を持たせながらブレない戦略、信頼される仕事が大切。基本である報告・連絡・相談を今一度徹底、会社の決まり事を確実に実践することを最優先事項にしている。まじめに基本に徹し、会社に誇りを持って働くことが毎日の安全・安心に繋がるから」と、社内改革の柱に基本遵守を据える。

解体現場 仕事を分野別に見ると、建設・土木の下請け8割、産廃処理事業1割、元請け1割。今期は、公共工事受注等もまずまずの出だし。「市場は厳しいが全力で前に進めば結果はついて来る」。

人材確保に苦労していたが、この4年間で22人増やし、今年は18歳の若手4人の確保に成功、職場に活気が出てきた。仕事のエリア拡大に伴い営業を7人態勢にして公共、民間を問わず、設計・コンサル会社などにも地道に顔を出す戦略を展開すると共に「格付けに恥じない企業に」と、社員に呼びかける。チャンスを活かす戦略では、需要拡大傾向にある解体業にも軸足を移し、強化している。

いいことはすぐ導入する。企業イメージを高め、それを継続することで企業価値が上がり、社員のマナーアップ、質の向上につながる。事例としては、制服の変更、若手の増強、ステッカー貼付による全車両での禁煙、身近なことを積極的に実践する有言実行派。いつもバイタリティにあふれるトップだ。社員数は70人。

更新日:2015年9月

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